パンジー

【パンジーをプランターに何株植える?】5つのサイズ別に解説

【パンジーをプランターに何株植える?】5つのサイズ別に解説
naoko

「パンジーをプランターで育てたいけど、一体何株植えるのが正解なの?」そんな疑問をお持ちではありませんか。ガーデニングを始めようと思ったとき、まず最初にぶつかるのが株数の問題ですよね。

鉢植えの大きさに対して苗を詰め込みすぎても良くないし、少なすぎても寂しい印象になってしまいます。

この記事では、パンジーをプランターに何株植えるかという基本的な疑問から、苗の植え方、1株の値段の目安、そして株を大きくするための鉢植えでの水やりのコツまで、詳しく解説していきます。

さらに、おしゃれな寄せ植えのやり方や、よくある疑問「ビオラは寄せ植えでぎゅうぎゅうにしても大丈夫?」ということにもお答えします。初心者の方でも失敗しないポイントを網羅的にまとめました。

記事のポイント
  • プランターの大きさに応じた最適な株数がわかる
  • おしゃれな寄せ植えの作り方と相性の良い植物がわかる
  • パンジーを長く元気に育てるためのコツがわかる
  • おすすめのガーデニングアイテムが見つかる

パンジーをプランターに何株植える?基本を解説

パンジーをプランターに何株植える?基本を解説
画像イメージ:花庭
この章のポイント
  • 最適な鉢植えの大きさと植える株数の目安
  • パンジー苗の1株の値段と選び方
  • 失敗しないための正しい植え方
  • 鉢植えでの水やりの頻度とコツ
  • 株を大きくするための肥料と摘心

最適な鉢植えの大きさと植える株数の目安

最適な鉢植えの大きさと植える株数の目安
画像イメージ:花庭

パンジーをプランターで育てる際、鉢の大きさは最も重要なポイントの一つです。適切なサイズを選ばないと、根が窮屈になってしまう「根詰まり」を起こし、成長が妨げられてしまうことがあります。

まず結論から言うと、パンジー1株を植えるなら5号鉢(直径約15cm)程度が最適です。そして、ホームセンターなどでよく見かける横幅65cmの標準的なプランターであれば、3株から4株が目安となります。

なぜなら、購入したばかりのパンジーの苗は小さいですが、春に向けて成長すると1株が20cmから30cmほどにこんもりと広がるからです。植え付け時にスカスカに見えても、春には見事にプランターを覆ってくれるので、成長後の姿をイメージしてスペースを確保することが大切です。

鉢・プランターのサイズ最適な株数
5号鉢(直径15cm)1株
7号鉢(直径21cm)1〜2株
10号鉢(直径30cm)3〜4株
横幅55cmプランター3〜4株
横幅65cmプランター3〜4株

パンジーは根が長く伸びる植物なので、鉢にはある程度の深さも必要です。少なくとも深さが20cm以上あるものを選ぶと、根がのびのびと成長できます。浅い鉢は根詰まりの原因になるため避けましょう。

また、鉢の材質も生育に影響します。安価で手軽なプラスチック製は保湿性が高い一方、通気性が劣ります。一方、素焼きのテラコッタ鉢は通気性が良く、土が乾きやすいので多湿を防げるメリットがあります。ご自身の管理スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。

根詰まりに注意!

鉢が小さすぎると、根が鉢の中でいっぱいになり、水や養分を吸収しにくくなります。花付きが悪くなったり、葉が黄色くなったりしたら根詰まりのサインかもしれません。一回り大きな鉢に植え替えましょう。

パンジー苗の1株の値段と選び方

パンジー苗の1株の値段と選び方
画像イメージ:花庭

パンジーの苗は、秋から春にかけて園芸店やホームセンターの店頭に並びます。値段は様々で、一般的な品種であれば1株70円〜200円程度で購入できます。一方で、「ヌーヴェルヴァーグ」や「ドラキュラ」といった有名育種家のブランド苗は、希少価値が高く1株500円〜1,000円近くすることもあります。

ブランド苗は少し高価ですが、独特な花色やフリルの入り方が美しく、花付きも非常に良いので一度育ててみる価値はありますよ!見かけたらぜひ手に取ってみてください。

たくさんの苗の中から元気なものを選ぶことが、その後の成長を大きく左右します。以下のポイントをチェックして、良い苗を選びましょう。

まず、株元がグラグラせず、茎が太くがっしりしていることが大切です。葉の色は緑色が濃く、黄色くなっている葉や病害虫の跡がないかを確認してください。また、葉と葉の間隔が詰まっているものが良い苗です。

間延びしてひょろひょろと伸びている「徒長」した苗は、日照不足の環境で育った可能性があり、あまり丈夫ではありません。

パンジーの苗は、主に10月頃から出回り始め、11月が植え付けの最適期です。寒さが本格化する前に植え付けることで、根がしっかり張り、冬を越して春にたくさんの花を咲かせてくれます。

パンジーの苗は、秋になるとホームセンターや園芸専門店、スーパーの園芸コーナーなどで手軽に購入できます。最近ではインターネット通販でも多種多様な品種が販売されており、珍しい品種を探している方にはおすすめです。

失敗しないための正しい植え方

失敗しないための正しい植え方
画像イメージ:花庭

お気に入りの苗とプランターが準備できたら、いよいよ植え付けです。いくつかのコツを押さえるだけで、根の張りが格段に良くなり、後の成長に大きな差が出ます。

まず、プランターの底に鉢底ネットを敷き、その上に軽石などの鉢底石を入れます。これは水はけを良くし、根腐れを防ぐための重要な作業です。次に、市販の草花用培養土を鉢の8分目ほどまで入れます。

ポットから苗を取り出したら、根の状態を確認しましょう。底で根がびっしりと固まっている場合は、優しく手で3分の1ほどほぐします。根がガチガチに固まっているなら、ハサミで底に十字の切り込みを入れても構いません。この作業が、新しい土に根が伸びていくのを助けます。

苗を配置する際は、株と株の間隔を15cm〜20cmほど空けるのが理想的です。植え付けた直後は寂しく感じますが、春にはそれぞれの株が大きく成長し、ちょうど良いバランスになります。

  1. 鉢底石を敷き、培養土を入れる
  2. ポットから苗を出し、根鉢を軽くほぐす
  3. 株間を15cm以上あけて苗を配置する
  4. 苗の周りに土を入れ、軽く押さえて固定する
  5. 鉢の縁から2〜3cm下のウォータースペースを確保する
  6. 最後に鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりをす

鉢植えでの水やりの頻度とコツ

鉢植えでの水やりの頻度とコツ
画像イメージ:花庭

パンジーの鉢植えで意外と難しいのが水やりです。水のやりすぎは根腐れを招き、逆に不足するとぐったりと萎れてしまいます。

水やりの基本は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えることです。常に土が湿っている状態は避け、乾湿のメリハリをつけることが根を健康に保つコツです。水を与える際は、花や葉に直接かけるのではなく、株元に優しく注ぐようにしましょう。

水やりの頻度は、季節や天候によって調整が必要です。

  • 秋・春:生育期で水をよく吸うので、土が乾きやすいです。天気の良い日は毎日チェックしましょう。
  • 冬:成長が緩やかになり、土も乾きにくくなります。水のやりすぎに注意し、土の表面が乾いてから2〜3日後でも良いくらいです。日中の暖かい時間帯に水やりをし、夜間の凍結を防ぎます。
冬場の水やりは要注意!

気温が氷点下になる地域では、夕方以降に水やりをすると土の中で水が凍り、根を傷める原因になります。必ず気温が上がる午前10時〜午後2時くらいの間に水やりを済ませましょう。

株を大きくするための肥料と摘心

株を大きくするための肥料と摘心
画像イメージ:花庭

パンジーは秋から春まで半年以上も花を咲かせ続ける、とてもエネルギーを使う植物です。そのため、美しい花をたくさん咲かせ、株を大きくするためには適切な肥料やりが欠かせません。

肥料は、植え付け時に土に混ぜ込む元肥(もとごえ)と、生育期間中に与える追肥(ついひ)」の2種類があります。市販の培養土には元肥が含まれていることが多いですが、含まれていない場合は、「マグァンプK」などの緩効性肥料を土に混ぜ込んでおきましょう。

植え付けから約1ヶ月後、株が成長を始めたら追肥をスタートします。開花中は、週に1回から10日に1回程度のペースで、水で薄めた液体肥料を与えるのが最も効果的です。液体肥料は即効性があり、花付きを良くしてくれます。

植え付け後、株が少し大きくなってきたら摘心(てきしん)」という作業を行います。これは、中心の芽の先端を摘み取ることで、脇から新しい芽が伸びるのを促す作業です。

脇芽が増えることで株がこんもりと茂り、結果的にたくさんの花が咲くようになります。摘心は清潔なハサミで行いましょう。

パンジーのプランターは何株でもおしゃれに飾れる

パンジーのプランターは何株でもおしゃれに飾れる
画像イメージ:花庭
この章のポイント
  • おしゃれな寄せ植えのやり方
  • 寄せ植えで相性の良い植物たち
  • ハンギングでおしゃれに飾る方法
  • ビオラの寄せ植えはぎゅうぎゅうでも平気?
  • 長く楽しむための花がら摘みのコツ

おしゃれな寄せ植えのやり方

おしゃれな寄せ植えのやり方
画像イメージ:花庭

パンジーは単体で植えても可愛いですが、他の植物と組み合わせる「寄せ植え」にすると、より一層華やかでおしゃれな雰囲気になります。初心者でもいくつかのポイントを押さえれば、センスの良い寄せ植えを作ることができます。

最も大切なのは、全体のテーマを決めることです。例えば、「ピンクと白でまとめた優しい雰囲気」や、「黄色と紫の反対色でメリハリを効かせたデザイン」など、最初に完成形をイメージします。色数を3色程度に絞ると、ごちゃごちゃせず、まとまりやすくなります。

寄せ植えをおしゃれに見せるコツは、植物の高さに変化をつけることです。一般的に、以下の3つの役割を持つ植物を組み合わせると、バランスの良い自然な仕上がりになります。

  • 背の高い植物(芯):ストックやキンギョソウなどを鉢の後方や中央に配置します。
  • 中くらいの高さの植物(主役):パンジーやビオラ、ガーデンシクラメンなどを配置します。
  • 低くて広がる・垂れる植物(脇役):アリッサムやアイビー、ワイヤープランツなどを鉢の前方や縁に植え、動きを出します。

難しく考えずに、まずはパンジーとアリッサム、アイビーの3種類から始めてみるのがおすすめです。これだけで、ぐっとプロっぽい仕上がりになりますよ!

寄せ植えで相性の良い植物たち

寄せ植えで相性の良い植物たち
画像イメージ:花庭

パンジーの寄せ植えを作る際に、どんな植物と組み合わせれば良いか迷いますよね。基本的には、パンジーと同じく寒さに強く、日当たりの良い場所を好む植物を選ぶのが失敗しないポイントです。

ここでは、パンジーと相性が良く、おしゃれな寄せ植えに活躍してくれる代表的な植物を役割ごとにご紹介します。

役割植物名特徴
彩りを加える花ガーデンシクラメン冬の貴重な彩り。パンジーとは異なる花形がアクセントに。
ストック縦のラインを強調できる。甘い香りも楽しめる。
スイートアリッサム小さな花が絨毯のように広がり、鉢の隙間を埋めてくれる。
動きを出すリーフアイビー鉢の縁から垂れ下がり、動きと立体感を演出。斑入り品種も人気。
シロタエギクシルバーの葉がパンジーの花色を引き立て、冬らしい雰囲気に。
ハボタン冬の寄せ植えの定番。ミニサイズのものを選ぶと使いやすい。
春のお楽しみチューリップ秋にパンジーの株元に球根を忍ばせておくと、春に一緒に咲き誇る。
ムスカリ青紫色のブドウのような花が可愛らしい。パンジーとの相性も抜群。

ハンギングでおしゃれに飾る方法

ハンギングでおしゃれに飾る方法
画像イメージ:花庭

目線を上げて空間を華やかに演出できる「ハンギングバスケット」は、パンジーを楽しむのにも最適な方法です。壁掛けやフェンスに飾ることで、平面的なお庭やベランダに立体感が生まれます。

ハンギングでパンジーを育てる場合、いくつか注意点があります。最大のポイントは水切れ」です。宙に浮いているため、ハンギングバスケットはプランターよりも土が乾燥しやすくなります。

特に風の強い日や晴れた日は、こまめに土の乾き具合をチェックし、必要であれば1日に2回水やりをしましょう

また、用土は水はけと水もちのバランスが良いものを選び、パーライトなどを混ぜて少しでも土を軽くする工夫をすると、吊るす場所への負担が軽減されます。

ワイヤーバスケットを使ってみよう

ワイヤータイプのバスケットにココヤシファイバーを敷いて植え込むと、ナチュラルで非常におしゃれな雰囲気に仕上がります。バスケットの側面にもスリットを入れて苗を植え込むと、360度どこから見ても美しい、まん丸な花のボールを作ることができますよ。

ビオラの寄せ植えはぎゅうぎゅうでも平気?

ビオラの寄せ植えはぎゅうぎゅうでも平気?
画像イメージ:花庭

パンジーとよく似たビオラ。こちらも寄せ植えで大人気ですが、「ぎゅうぎゅうに植えても大丈夫?」という質問をよく聞きます。園芸店の見本などでは、隙間なくぎっしりと植えられていて華やかですよね。

結論としては、植え付け時期である秋から冬にかけては、ぎゅうぎゅうに植えても問題ありません。冬の間は植物の成長が非常に緩やかなので、密集していてもすぐに根詰まりすることはありません。むしろ、お互いが風よけになり、寒さ対策になるというメリットもあります。

ただし、注意が必要なのは気温が上がってくる春以降です。春になるとビオラは一気に成長し、株が大きくなります。ぎゅうぎゅうに植えられたままだと、株の内部が蒸れてしまい、病気や害虫が発生しやすくなります。

風通しを良くするために、混み合ってきたら内側の葉を少しすいてあげたり、伸びすぎた茎を切り戻してあげたりする管理が必要です。

長く楽しむための花がら摘みのコツ

長く楽しむための花がら摘みのコツ
画像イメージ:花庭

パンジーやビオラを長く、そしてたくさんの花で楽しむために、絶対に欠かせないのが花がら摘みです。

花がら摘みとは、咲き終わって萎れた花を取り除く作業のこと。これを怠ると、植物は種を作ることにエネルギーを集中させてしまい、新しい花を咲かせる体力がなくなってしまいます。また、萎れた花びらが葉の上に落ちて腐ると、そこから病気が発生する原因にもなります。

花がらを摘む際は、花びらだけを取るのではなく、必ず花がついていた「花茎(かけい)」の根元から摘み取るようにしてください。

手でプチっと摘むこともできますが、他の茎を傷つけないよう、清潔なハサミを使うのがおすすめです。この一手間を毎日続けることが、春まで途切れることなく花を楽しむ最大の秘訣です。

  • 次の花が咲きやすくなり、花数が増える
  • 株の消耗を防ぎ、開花期間が長くなる
  • 見た目がきれいになる
  • 病気やカビの発生を予防する

まとめ:パンジーのプランターに何株植えるか解決

  • 横幅65cmのプランターには3株から4株が目安
  • パンジー1株だけなら直径15cmの5号鉢が最適
  • 購入時の苗は小さくても成長して広がるため株間は15cm以上あける
  • 良い苗は茎が太くがっしりしていて葉の色が濃いものを選ぶ
  • 植え付けの際は根鉢を軽くほぐすと根の張りが良くなる
  • 水やりは土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷりと与える
  • 冬は水のやりすぎと夜間の凍結に注意する
  • 元肥として緩効性肥料を、追肥として液体肥料を定期的に与える
  • 花数を増やすために摘心や花がら摘みを行うことが重要
  • 花がら摘みは花茎の根元からこまめに行う
  • 寄せ植えは色のテーマと高低差を意識するとおしゃれになる
  • アイビーやアリッサム、ハボタンなどが寄せ植えの相棒として人気
  • ハンギングバスケットは水切れしやすいため管理に注意が必要
  • ビオラのぎゅうぎゅう植えは冬ならOKだが春以降は風通しを良くする
  • 自分に合ったプランターや苗を選んでガーデニングを楽しむ
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sakura
こんにちは、「花庭」を運営している園芸好きのさくらです。

季節の花やハーブ、野菜を育てながら、日々の小さな発見をこのブログに綴っています。

初心者さんにもわかりやすく、気軽に園芸を楽しめるような内容を目指しています。

どうぞよろしくお願いします!
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