【パンジーに似てる花】ビオラとの違いを見分ける4つのポイントと育て方

ガーデニングをしていると、「このパンジーに似てる花は何だろう?」と疑問に思ったことはありませんか。特に、秋冬の花壇を彩る主役として人気のパンジーやビオラは、見た目がそっくりで戸惑うことも多いですよね。
この記事では、パンジーの仲間の花にはどんな種類があるのか、そして最もよく似ているビオラに似た花との関係性について詳しく解説します。
パンジーとビオラの違いはもちろん、それぞれの花言葉やビオラの花言葉、育てやすい小さい花を好む方向けの選び方まで、パンジーとビオラの育て方に関する情報を網羅しました。
結局パンジーとビオラどっちが育てやすいのか、という疑問にもお答えし、あなたのガーデニングライフをより一層楽しいものにするためのヒントをお届けします。
- パンジーに似た花のビオラの特徴
- パンジーとビオラの簡単な見分け方
- 初心者でも安心な育て方の基本
- それぞれの花言葉の意味
パンジーに似てる花|代表的な品種と特徴

- まずはパンジーの基本情報と特徴
- おすすめは「よく咲くスミレ」というパンジーの仲間の花
- 贈り物にも使えるパンジーの花言葉
- パンジーにそっくりな小さい花ビオラ
- 人気のビオラ「ピエナ」を紹介
- 知っておきたいビオラの花言葉
- ビオラに似た花のスミレとの関係性
まずはパンジーの基本情報と特徴

パンジーは、秋冬のガーデニングシーンを鮮やかに彩る代表的な一年草です。スミレ科スミレ属に分類され、ヨーロッパ原産の野生種を交配して作られました。
最大の特徴は、直径が4cm以上にもなる大きくて華やかな花です。品種によっては10cmを超える巨大輪もあり、一輪でも強い存在感を放ちます。
花の中心部にある「ブロッチ」と呼ばれる黒い模様も特徴的で、まるで人の顔のように見えることから、古くは「人面草(じんめんそう)」と呼ばれていました。
パンジーという名前は、フランス語の「pensée(パンセ)」、つまり「思想」や「物思い」に由来します。花が少しうつむき加減に咲く姿が、物思いにふけっているように見えることから名付けられたと言われています。
注意点:園芸店で販売されている観賞用の苗は、食用として栽培されていません。もし食用として利用したい場合は、必ず「エディブルフラワー」として販売されているものを購入してください。

おすすめは「よく咲くスミレ」というパンジーの仲間の花

数あるパンジーの品種の中でも、特にガーデニング初心者の方におすすめしたいのが、サカタのタネが開発した「よく咲くスミレ」シリーズです。
この品種は、その名の通りパンジーの華やかさと、後述するビオラの持つ「多花性(たくさんの花を咲かせる性質)」を両立させているのが最大の魅力です。一般的な大輪パンジーは、花のインパクトは強いものの、一度に咲く花の数が少ないという弱点がありました。
しかし、「よく咲くスミレ」は花の直径が4cm前後とパンジーとしては中輪サイズでありながら、株がコンパクトにまとまり、次から次へと花を咲かせ続けます。
特に、日照時間が短くなる冬の期間でも花付きが落ちにくいように改良されているため、寂しくなりがちな冬の庭やベランダを長期間にわたって明るく彩ってくれます。
カラーバリエーションも豊富なので、きっとお気に入りの色が見つかるはずです。

個人的な意見ですが、ブランド苗のほうが丈夫で花数も多いように思う...結果コスパも良い気がします。
「よく咲くスミレ」は、全国の園芸店やホームセンター、または「サカタのタネ公式楽天市場店」などで購入できます。
贈り物にも使えるパンジーの花言葉

パンジーは、その愛らしい見た目から贈り物としても人気があります。花を贈る際に知っておくと素敵なのが「花言葉」です。
パンジー全体の代表的な花言葉は、「もの思い」「私を思って」です。これは、名前の由来となったフランス語「pensée(パンセ)」にちなんでいます。少し切ない響きにも聞こえますが、大切な人を思う気持ちを表現するのにぴったりの花言葉と言えるでしょう。
また、パンジーは花色によっても異なる花言葉を持っています。プレゼントする相手のイメージに合わせて色を選ぶのも素敵ですね。
色別のパンジーの花言葉
花色 | 花言葉 |
---|---|
紫 | 思慮深い、誠実 |
黄 | つつましい幸せ、田園の喜び |
白 | 温順、心の平和 |
オレンジ | 天真爛漫、楽しい気分 |
これらの花言葉をメッセージカードに添えて贈れば、より心のこもったギフトになります。
パンジーにそっくりな小さい花ビオラ

「パンジーに似てる花」と聞いて、ほとんどの人が真っ先に思い浮かべるのが「ビオラ」ではないでしょうか。それもそのはず、実はパンジーとビオラは学術的には同じスミレ科スミレ属の植物で、明確な分類上の違いはありません。
どちらもヨーロッパの野生種を交配して生まれた園芸品種であり、いわば親戚関係にあるのです。
園芸の世界では慣習的に、花の大きさによって呼び分けています。一般的に、花の直径が4cm以下の小さい花を咲かせる系統を「ビオラ」と呼んでいます。小ぶりで可憐な花を株いっぱいに咲かせる姿が特徴で、パンジーとはまた違った愛らしい魅力があります。
人気のビオラ「ピエナ」を紹介

ビオラもパンジー同様、数えきれないほどの品種が存在しますが、近年特に評価が高いのがサカタのタネが育種した「ピエナ」シリーズです。
「ピエナ」はイタリア語で「いっぱい」を意味し、その名の通り、株を覆いつくすようにたくさんの花を咲かせます。日本の夏の高温期でも苗が徒長(間延び)しにくく、コンパクトな草姿を保ちやすいように改良されているのが大きな特徴です。
また、本来ビオラは冬の低温を経験してから春に開花する性質がありますが、このシリーズは厳しい寒さや日照不足の条件下でも花芽が止まる「ブラインド」という現象が起きにくくなっています。これにより、秋から春まで途切れることなく花を楽しむことが可能です。
ガーデニング初心者の方で、「たくさんの花をこんもりと咲かせてみたい!」という理想があるなら、まずはこの「ピエナ」から始めてみるのがおすすめですよ。
「ピエナ」シリーズも、お近くの園芸店や「サカタのタネ公式楽天市場店」などで探してみてください。
知っておきたいビオラの花言葉

ビオラもパンジーと同じく、素敵な花言葉を持っています。小さく健気に咲く姿にぴったりの言葉が多く、寄せ植えなどのちょっとしたプレゼントにも最適です。
ビオラ全体の代表的な花言葉は、「誠実」「信頼」「忠実」です。また、「小さな幸せ」という花言葉もあり、日々の暮らしにそっと喜びを添えてくれるビオラのイメージに合っていますね。
色別のビオラの花言葉
花色 | 花言葉 |
---|---|
紫 | 誠実、忠実 |
黄 | 小さな幸せ |
白 | 純粋、無垢 |
青 | 誠実な愛 |
パンジーと似た花言葉もありますが、ビオラの方がより「誠実さ」や「ささやかな喜び」といったニュアンスが強いのが特徴です。
ビオラに似た花のスミレとの関係性

パンジーやビオラの話をすると、必ず登場するのが「スミレ」です。スミレは、パンジーやビオラの元になった原種のひとつで、日本の野山にも自生しています。
ビオラに似た花としてよく挙げられますが、見分けるポイントは花の形です。
- パンジー・ビオラ:花びらが丸みを帯びており、全体的に扇形に見える。
- スミレ:花びらが細長く、やや尖っているように見える。花の奥にある「距(きょ)」と呼ばれる部分が目立つ。
また、園芸店で売られているパンジーやビオラが一年草扱いなのに対し、多くのスミレは多年草で、毎年同じ場所に花を咲かせます。全体的に、スミレの方がより野生的で素朴な印象を受けるでしょう。

パンジーに似てる花との違いや育て方のコツ

- 見分けるポイント!パンジーとビオラの違い
- 基本的なパンジーとビオラの育て方
- パンジーとビオラどっちが育てやすい?
見けるポイント!パンジーとビオラの違い

前述の通り、パンジーとビオラはもともと同じ仲間ですが、園芸の世界では花の大きさで区別するのが一般的です。両者の違いを理解しておくと、自分の作りたい花壇のイメージに合わせて苗を選ぶことができます。
主な違いを以下の表にまとめました。
項目 | パンジー | ビオラ |
---|---|---|
花の大きさ | 大きい(直径4cm以上が目安) | 小さい(直径4cm以下が目安) |
一度に咲く花の数 | 少ない | 多い |
見た目の印象 | 華やか、豪華、インパクトがある | 可憐、愛らしい、ナチュラル |
耐寒性 | 強い | 非常に強い |
おすすめの用途 | 花壇の主役、単植 | 寄せ植え、ハンギングバスケット、グランドカバー |
最も分かりやすい違いは、やはり花の大きさです。一輪で存在感を出したいならパンジー、たくさんの花でこんもりとさせたいならビオラ、と覚えておくと良いでしょう。
品種改良による境界線の曖昧化
近年は品種改良が進み、花の大きなビオラや、花数の多い小輪のパンジーなども登場しています。そのため、大きさだけで一概に区別できないケースも増えてきています。最終的には、品種名やラベルを確認するのが最も確実です。
基本的なパンジーとビオラの育て方

パンジーとビオラは、育て方に大きな違いはなく、どちらも丈夫で初心者向けの植物です。基本的な育て方のポイントを押さえて、長く花を楽しみましょう。
置き場所
とにかく日光が大好きです。日当たりと風通しの良い場所で管理してください。日照不足になると、花付きが悪くなったり、茎が間延び(徒長)したりする原因になります。
水やり
水やりは、「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと」が基本です。常に土が湿っている状態は根腐れの原因になるため、水のやりすぎには注意しましょう。特に冬場は、気温が上がる午前中に水やりを済ませるのが凍結を防ぐポイントです。
肥料
パンジーもビオラも、秋から春まで半年以上咲き続けるため、たくさんのエネルギーを必要とします。植え付け時に元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込み、開花中は月に2~3回程度、液体肥料を追肥として与えると花付きが良くなります。
花がら摘み
長くきれいに花を咲かせるための最も重要な作業が「花がら摘み」です。咲き終わってしぼんだ花をそのままにしておくと、種を作るために栄養が使われてしまい、次の花が咲きにくくなります。終わった花は、花びらだけではなく、茎の根元からこまめに摘み取るようにしましょう。

パンジーとビオラどっちが育てやすい?

結論から言うと、どちらも非常に育てやすい植物ですが、あえて選ぶならビオラの方がやや初心者向けと言えるかもしれません。
その理由は、ビオラの方がパンジーに比べて耐寒性がさらに強い傾向にあるからです。厳しい霜や雪にも耐え、真冬でも元気に花を咲かせ続けてくれる品種が多くあります。また、株がコンパクトにまとまりやすいため、姿が乱れにくいのも管理が楽なポイントです。
もちろん、パンジーも十分に丈夫な植物です。最終的には「華やかな大輪が好きか」「可憐な小輪が好きか」という、見た目の好みで選ぶのが一番ガーデニングを楽しめるコツですよ!
それぞれの育て方の違いや、季節ごとのお手入れの詳しいコツについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
【結論】パンジーとビオラはどっちが育てやすい?育て方の違いを解説
まとめ:パンジーに似てる花の特徴を知ろう
- パンジーとビオラは学術的には同じ仲間
- 園芸では花の大きさで区別するのが一般的
- 直径4cm以上がパンジー、4cm以下がビオラが目安
- パンジーは一輪が大きく華やか
- ビオラは小さい花をたくさん咲かせ可憐
- パンジーの名前はフランス語の「パンセ(物思い)」に由来
- パンジーの花言葉は「もの思い」「私を思って」
- ビオラの花言葉は「誠実」「小さな幸せ」
- おすすめのパンジーは「よく咲くスミレ」シリーズ
- おすすめのビオラは「ピエナ」シリーズ
- パンジーやビオラの原種が日本の野生種スミレ
- 育て方の基本は日光と適切な水やり、肥料
- 長く咲かせる秘訣はこまめな花がら摘み
- 耐寒性はビオラの方がやや強い傾向にある
- 初心者にはビオラの方が少し管理しやすいかもしれない





