パンジー(ビオラ)が咲き終わったらどうする?長く楽しむ手入れと種取り

秋から春にかけて私たちの目を楽しませてくれるパンジー。しかし、暖かくなるにつれて「パンジーが咲き終わったら、この後はどうすればいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
花が枯れたら終わりなのか、それとも何かできることがあるのか気になりますよね。実は、適切なお手入れをすれば、パンジーはもっと長く楽しむことができるのです。
この記事では、花がら摘みのやり方から、切り戻しの位置や時期、そして切り戻しで失敗しないためのコツまで、詳しく解説します。また、よく似ているビオラの花が終わったらどうするのか、ビオラはいつまで植えておくべきか、といった疑問にもお答えします。
さらに、来シーズンも楽しむための種取りの方法についても触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
- パンジーをより長く楽しむためのお手入れ方法
- 花が終わった後の選択肢(処分・種取り)
- 切り戻しや花がら摘みの具体的な手順とコツ
- 来シーズンに向けた種の採取と保存方法
パンジーが咲き終わったら?長く楽しむ手入れ方法

- パンジーはいつまで咲くの?
- こまめな花がら摘みのやり方
- 切り戻しの位置と時期
- 切り戻しで失敗しないコツ
- ビオラの花が終わったらどうする?
- パンジーが枯れたらどうすればいい?
パンジーはいつまで咲くの?

パンジーは、一般的に秋から翌年の春までという非常に長い期間、次々と花を咲かせてくれる植物です。
具体的には、10月頃から開花が始まり、冬の寒さにも負けずに咲き続け、春になるとさらに多くの花をつけます。適切にお手入れをすれば、ゴールデンウィーク頃、地域や気候によっては5月いっぱいまで美しい花を楽しむことが可能です。
ただし、パンジーは元々涼しい気候を好む植物。日本の夏の高温多湿は非常に苦手としています。そのため、気温が25℃を超える日が続くようになると、株が弱ってしまい、自然と花の数が減って枯れていくのが一般的です。日本では耐寒性一年草として扱われるのはこのためです。
パンジーの開花期間まとめ
開花時期:10月~5月頃
最盛期:春(3月~5月)
終了の目安:気温が上がり、梅雨が近づく頃
この開花期間を最大限に延ばし、一株からたくさんの花を咲かせるためには、次にご紹介する「花がら摘み」や「切り戻し」といった日頃のお手入れが非常に重要になります。
こまめな花がら摘みのやり方

パンジーの花を長く、たくさん咲かせ続けるための最も基本的なお手入れが「花がら摘み」です。
これは、咲き終わってしおれた花(花がら)を取り除く作業のことを指します。単純な作業に見えますが、これを行うかどうかで、株の寿命や花の数に大きな差が出てきます。
こまめに花がらを摘み取ることで、植物は「まだ子孫を残せていない」と判断し、次々と新しい花を咲かせようとします。また、枯れた花びらは病気やカビの原因になったり、見た目が悪くなったりするのも防ぐ効果があります。
花がら摘みの具体的な手順
やり方はとても簡単です。
- 咲き終わってしおれた花を見つけます。花びらが内側にクルっと丸まっているのが目印です。
- 花だけを摘むのではなく、花の付け根から伸びている茎ごと摘み取ります。
- 手で摘み取ることもできますが、清潔な園芸用のハサミを使うと、他の茎を傷つけずにきれいにカットできます。
花がら摘みの注意点
これから咲く「蕾(つぼみ)」と間違えないように注意しましょう。蕾は固く閉じていますが、花がらはしおれてクシャっとしています。また、茎の途中で切ると残った部分が枯れて見栄えが悪くなるため、必ず茎の付け根からカットしてください。
このひと手間を習慣にするだけで、パンジーは見違えるように元気に、そしてたくさんの花を咲かせてくれますよ。水やりのついでにチェックする癖をつけるのがおすすめです!
切り戻しの位置と時期

春になり暖かくなってくると、パンジーの茎が間延びしてひょろひょろと伸び、株全体の形が乱れてくることがあります。このような状態を「徒長(とちょう)」と呼びます。こうなった時に行いたいのが「切り戻し」です。
切り戻しとは、伸びすぎた茎をバッサリと切り詰める剪定作業のこと。株を若返らせ、再びこんもりとした美しい株姿でたくさんの花を咲かせるための重要なテクニックです。
切り戻しの目的と効果
切り戻しには、主に3つの効果が期待できます。
- 株姿のリフレッシュ:乱れた株の形を整え、美しい状態に戻します。
- 花数を増やす:脇芽の成長を促し、新しい茎が伸びて花数が増えます。
- 病害虫の予防:株の内部の風通しが良くなり、蒸れを防いで病気や害虫の発生を抑えます。
特に春先に行うことで、満開の時期に向けて株のエネルギーを最大限に引き出すことができます。
切り戻しの適切な時期と位置
切り戻しは、株に負担がかかる作業でもあるため、適切なタイミングで行うことが成功の鍵です。
項目 | 詳細 |
---|---|
切り戻しの時期 | 冬(2月頃)と春(3月~4月)が基本です。 特に春、株姿が乱れてきた、花数が減ってきたと感じたタイミングで行います。 遅くとも気温が本格的に上がる前の4月中には終えるのが理想です。 |
切る位置 | 株元から葉が出ている節を数え、地面から3節目あたりのすぐ上で切ります。 株全体が徒長している場合は、思い切って全体の草丈が1/2~1/3程度の高さになるように、節の上で切りそろえます。 |
切る場所を間違えると新しい芽が出にくくなるため、必ず葉の付け根(節)の少し上で切るようにしてください。切り戻し後は、新しい芽が育つまで1~2週間ほどかかりますが、その後は以前よりも力強く、たくさんの花を咲かせてくれます。
切り戻しで失敗しないコツ

切り戻しはパンジーを長く楽しむために非常に効果的な作業ですが、やり方やタイミングを間違えると、かえって株を弱らせてしまう「切り戻し失敗」のリスクもあります。ここでは、失敗しないための重要なコツを3つご紹介します。
1. 気温が高い時期を避ける
前述の通り、パンジーは暑さに弱い植物です。気温が高い時期に切り戻しを行うと、切り口から雑菌が入りやすくなったり、株が回復する体力が残っておらず、そのまま枯れてしまったりすることがあります。
切り戻しは涼しい日に行うのが鉄則!
5月以降の暖かい日や、夏場の切り戻しは絶対に避けましょう。春に行う場合でも、翌日の天気予報を確認し、気温が低い日を選ぶと株への負担を軽減できます。
2. 清潔なハサミを使用する
切り戻しに使うハサミは、必ず清潔なものを使用してください。汚れたハサミを使うと、切り口から病原菌が侵入し、病気を引き起こす原因になります。
使用前には、刃をきれいに洗い、できればアルコールなどで消毒しておくと万全です。これはパンジーに限らず、園芸作業全般における基本となります。
3. 思い切って切る勇気を持つ
「こんなに短く切って大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、中途半端に切ると切り戻しの効果が薄れてしまいます。特に株全体が徒長している場合は、草丈が半分以下になるくらい思い切って切ることが、株をリフレッシュさせる上で重要です。
正しい位置(節の上)でさえ切れば、植物の生命力を信じて大丈夫。切り戻し後は、液体肥料などを与えて回復をサポートしてあげましょう。
最初は少し勇気がいるかもしれませんが、この3つのコツを守れば、切り戻しは決して難しい作業ではありません。成功すれば、春の満開が一層見事になりますよ!
ビオラの花が終わったらどうする?

パンジーと一緒によく育てられる花に「ビオラ」があります。パンジーに比べて花が小さいのが特徴ですが、性質は非常によく似ています。
では、ビオラの花が終わったらどうすればよいのでしょうか?
結論から言うと、基本的な手入れや管理方法はパンジーと全く同じです。ビオラもパンジーも同じスミレ科スミレ属の植物であり、園芸上は花の大きさで区別されているにすぎません。
ビオラもパンジーも手入れは共通!
- 咲き終わった花は、茎の根元から「花がら摘み」をします。
- 春先に株姿が乱れてきたら「切り戻し」を行います。
- 暑さに弱く、夏越しは難しい一年草扱いです。
そのため、この記事で解説しているパンジーのお手入れ方法は、そのままビオラにも応用できます。ビオラを育てている方も、同様に花がら摘みや切り戻しを実践して、長く美しい開花を楽しんでください。
むしろ、ビオラの方がパンジーよりも性質が強健な品種が多いため、切り戻しからの回復も早い傾向があります。徒長が気になったら、積極的に切り戻しにチャレンジしてみるのも良いでしょう。
パンジーが枯れたらどうすればいい?

大切に育てていても、残念ながらパンジーが枯れてしまうこともあります。パンジーが枯れたら、どのように対処するのがベストなのでしょうか。
枯れる主な原因
パンジーが枯れる原因はいくつか考えられます。
- 寿命:一年草であるパンジーは、夏の暑さが来る前に自然と寿命を迎えます。これは生理現象なので、避けることはできません。
- 病害虫:灰色かび病やうどんこ病、アブラムシなどの被害にあうと、株が弱って枯れてしまいます。
- 根腐れ:水のやりすぎや、鉢の排水性が悪いと根が腐ってしまい、枯れる原因になります。
- 夏の暑さ:前述の通り、高温多湿に耐えられずに枯れてしまいます。
枯れた株の対処法
一度完全に枯れてしまった株は、残念ながら復活することはありません。枯れた株をそのまま放置しておくと、病害虫の温床となり、周りの元気な植物に悪影響を及ぼす可能性があります。
枯れてしまった株は、感謝の気持ちを込めて抜き取り、処分しましょう。
株を抜いた後の土は、根や古い土を取り除き、新しい培養土や腐葉土、堆肥などを混ぜ込んで再生させる(土壌改良する)ことで、次の植物を植えるための良いベッドになります。
連作障害を避けるためにも、土をリフレッシュさせてから次のシーズンの草花を植え付けることをお勧めします。
パンジーが咲き終わったら処分?翌年も楽しむ方法

- ビオラ、パンジーはいつまで植えておくべき?
- 来年も楽しむための種取り方法
- 採った種の保存方法と注意点
- 次に植えたいおすすめの花6選
ビオラ、パンジーはいつまで植えておくべき?

「パンジーやビオラはいつまで植えておくのが適切なの?」という疑問は、シーズン終盤の悩みのひとつです。まだ少し花が咲いていると、抜いてしまうのがもったいなく感じますよね。
植え替えのタイミングの目安は、ずばり「ゴールデンウィーク頃」です。
この時期になると、多くの地域で気温が上昇し、パンジーやビオラにとっては厳しい環境になってきます。株が徒長し、花も小さくなり、病害虫(特にアブラムシ)も発生しやすくなります。見た目が悪くなってきたら、それが片付けのサインです。
植え替え・処分のタイミングを見極めるポイント
- 全体的に茎が間延びして、株姿がだらしなくなった
- 咲く花の数が極端に減り、大きさも小さくなった
- 葉の色が黄色っぽくなり、元気がない
- アブラムシなどの害虫が目立つようになった
また、ゴールデンウィークは、ちょうどマリーゴールドやペチュニアといった夏の草花の苗が出回り始め、植え付けに最適な時期でもあります。連休を利用して、花壇やプランターを春の花から夏の花へと衣替えするのに、まさにぴったりのタイミングなのです。
来年も楽しむための種取り方法

シーズンが終わったパンジーをただ処分するだけでなく、来年も楽しむ方法があります。それが「種取り」です。
お気に入りの花から種を採取して、次のシーズンにまた育てることができます。自分で採った種から育てた花が咲いた時の喜びは格別ですよ。
種取りの時期とタイミング
種取りに適した時期は、花が終わり始める5月から6月頃です。花がら摘みをやめると、花の付け根部分(子房)が膨らんで、中に種ができます。
最初は下を向いている実(さや)が、熟してくるとだんだん上を向いてきます。そして、さやが薄茶色になり、完全に上を向いたら採取のベストタイミングです。この状態になると、さやが乾燥して3つに裂け、中の種を勢いよく弾き飛ばします。そうなる直前に採取するのがコツです。
種取りの具体的な手順
- 花がら摘みをやめて、実が膨らむのを待ちます。
- 実が上を向き、少し色づいてきたら、弾けて種が飛び散らないようにお茶パックや不織布の袋などを被せておくと安心です。
- さやが自然に弾けるか、軽く触って開くようになったら、さやごと収穫します。
- さやから茶色い小さな種を取り出します。
これで種の採取は完了です。とても簡単なので、ぜひチャレンジしてみてください。
採った種の保存方法と注意点

無事に種取りができたら、次の種まきの時期まで正しく保存することが大切です。保存方法が悪いと、せっかく採った種が発芽しなくなってしまうので注意しましょう。
種の保存方法
採取したばかりの種は水分を含んでいるため、まずはしっかりと乾燥させる必要があります。
種の保存手順
- 採取した種を、ティッシュやコーヒーフィルターなどの上に広げます。
- 直射日光の当たらない、風通しの良い場所で数日間から1週間ほど置いて、完全に乾燥させます。
- 乾燥したら、紙の封筒や茶封筒などに入れ、品種名と採取年月日を書いておきます。
- その封筒を、さらに密閉できる容器(チャック付きポリ袋やタッパーなど)に入れ、冷蔵庫の野菜室などで保管します。
低温・乾燥状態を保つことで、種を良い状態で休眠させることができます。
種取りの際の注意点
自家採種の際には、いくつか知っておきたい注意点があります。
自家採種の注意点
現在市販されているパンジーやビオラの多くは「F1品種」です。F1品種から採った種をまいても、親と全く同じ色や形のものが咲くとは限りません。様々な形質が現れることがあり、これを「分離」と呼びます。
しかし、どんな花が咲くか分からないというのも、自家採種の楽しみの一つと捉えることもできます。また、採取した種を販売・譲渡することは、品種登録されている場合、法律で禁止されているので個人で楽しむ範囲に留めましょう。
次に植えたいおすすめの花6選

パンジーやビオラがシーズンを終えた初夏の花壇やプランターを、次に彩ってくれる夏の草花への植え替えも楽しみの一つです。ここでは、パンジーの後に植えるのにおすすめの、暑さに強くて育てやすい人気の花を6種類ご紹介します。
夏のガーデニングにおすすめの花
- マリーゴールド:病害虫に強く、鮮やかな黄色やオレンジ色が夏の日差しに映えます。
- ペチュニア:開花期間が長く、様々な色や咲き方の品種があり、ハンギングにもおすすめです。
- サルビア:真っ赤な花が印象的ですが、青や紫、白など涼しげな色の品種も人気です。
- 日々草(ニチニチソウ):真夏の炎天下でも元気に次々と花を咲かせる、非常に強健な性質です。
- ジニア(百日草):カラフルで花の形も多様。開花期間が長いことから百日草とも呼ばれます。
- ポーチュラカ:乾燥に非常に強く、地面を這うように広がるのでグランドカバーにも最適です。
これらの夏の草花は、いずれも丈夫で育てやすいものばかりです。詳しい育て方や、さらにおすすめの花については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
【パンジーはいつまで咲く?】長く楽しむ育て方と次におすすめの花6選
パンジーが咲き終わったら次の準備を
- パンジーの開花時期は秋から春、GW頃まで
- 花を長く楽しむ秘訣はこまめな花がら摘み
- 花がら摘みは花の付け根の茎ごとカットする
- 春に株姿が乱れたら切り戻しでリフレッシュ
- 切り戻しは草丈が半分以下になるよう思い切って
- 切る位置は地面から3節目のすぐ上が基本
- 切り戻しは気温が高い日や夏場は避ける
- 清潔なハサミを使うことが失敗しないコツ
- ビオラの手入れ方法もパンジーと全く同じ
- 完全に枯れた株は病害虫の温床になるため処分する
- 植え替えの目安はGW頃、夏の草花への移行時期
- 来年も楽しみたい場合は種取りに挑戦
- 種取りは実が上を向き茶色くなったら収穫
- 採った種は乾燥させてから冷蔵庫で保管
- F1品種の種は親と同じ花が咲くとは限らない




