【クリスマスローズの土を代用!】3つの簡単配合と資材選び
こんにちは。花庭運営者の「sakura」です。
冬のお庭の主役、クリスマスローズ。あのうつむき加減に咲く姿、本当に素敵ですよね。育ててみたいけど、園芸店に行くと「クリスマスローズ専用の土」が売られていて、これが結構お高かったり、重かったり…。車がないと買って帰るのも一苦労です。
「クリスマスローズの土は代用できないかな?」「自分で作る場合の配合はどうしたらいいんだろう?」と悩んで検索された方も多いかもしれません。私自身も「なんで専用なの?」って疑問に思ったのが始まりでした。
それに、家にある100均の土や、余っている観葉植物用の土は使えないんだろうか、とか。園芸コーナーには赤玉土や鹿沼土、ピートモスやパーライトといった色々な土が並んでいて、これらを使って自作する場合、土が酸性になりすぎないかも心配ですよね。
特に日本の土は酸性になりやすいと聞きますし…。
この記事では、そんな「クリスマスローズの土を代用したい!」という皆さんの疑問や不安に、私なりに調べたり、実際に試したりした経験を交えながら、できるだけ分かりやすくお答えしていきます。
ポイントさえ押さえれば、高価な専用土じゃなくても、クリスマスローズを元気に育てるヒントがきっと見つかると思いますよ!
- クリスマスローズが好む土の基本的な条件
- 100均や観葉植物の土を代用する時の注意点
- 自分で土を配合する時の基本レシピと資材
- 古い土を安全に再利用するためのコツ
クリスマスローズの土を代用する基本

クリスマスローズの土を代用する前に、まずは「なぜ専用土があるのか?」「クリスマスローズはどんな土が好きなのか?」を知っておくのが成功への近道かなと思います。
専用土は、いわば「クリスマスローズにとって最適な環境を、最初からパッケージングした土」。特に初心者の方が失敗しないための、便利なオールインワンミックスなんですね。
でも、その「最適な環境」が何なのかさえ分かれば、自分でその環境を再現することも可能なはず。原産地の環境をちょっとだけ意識すると、土選びがぐっと楽になりますよ。
どんな土がいいですか。 おすすめは?

クリスマスローズの自生地って、ヨーロッパの明るい落葉樹林のふもとで、石灰岩(ライムストーン)が多い場所なんだそうです。ここが最大のヒントですね!
落葉樹林のふもとということは、冬は日が当たり、夏は葉が茂って木陰になる。そして、落ち葉が積もってフカフカの腐葉土ができる。石灰岩が多いということは、土がアルカリ性(または中性)に傾きやすい、ということです。
つまり、クリスマスローズが本当に好むのは、
- 水はけと通気性が抜群に良いこと(根が呼吸しやすい)
- 適度な保水性と保肥性があること(腐葉土のフカフカ感)
- pHが中性~弱アルカリ性であること(石灰岩の影響)
という3つの条件がそろった土なんです。このバランスが大事なんですね。
▼排水性・通気性(最重要!)
クリスマスローズの根は、白くて太く、ゴボウ根と呼ばれるまっすぐ伸びる根を持っています。この根はたくさんの空気を必要とするので、土がジメジメして水に浸かった状態(過湿)が続くと、呼吸ができずにすぐに根腐れを起こしてしまいます。
特に高温多湿になる日本の夏越しでは、「いかに余分な水を素早く排出し、土の中に空気を送り込むか」が、枯らさないための最大のポイントになります。
▼保水性・保肥性
排水性ばかりを求めると、今度は水やりが大変になってしまいます。特に鉢植えの場合は、すぐにカラカラに乾いて水切れを起こしてしまうかも。そこで、自生地の腐葉土のように、適度に水分や肥料分を蓄えてくれる「保水性」も必要になります。
この「水はけの良さ」と「保水性」という、一見矛盾する要素を両立させることが、土作りの面白さでもあり、難しさでもありますね。
▼pH(中性~弱アルカリ性)
これが第二の重要ポイントです。日本の土壌は火山灰由来のものが多く、雨も多いため、養分が流れ出して「酸性」に傾きがち。ですが、クリスマスローズはpH 6.5~7.5くらいの中性から弱アルカリ性を好みます。
土が酸性に傾くと、せっかく肥料をあげても根が特定の栄養素(特にカルシウムやマグネシウム)をうまく吸収できなくなったり、逆に有害な物質(アルミニウムなど)が溶け出して根を傷めたりすることがあるんです。(出典:農林水産省『土壌 pH と 肥料要素の 溶解・利用度』)
日本の気候で育てるには、意識的に「pH調整(酸性を中和)」をして、「排水性」を強化すること。これがクリスマスローズの土選び、土作りのキモになります。
おすすめは、これらの条件を満たすように、いくつかの種類の土を混ぜて(ブレンドして)使うことです。専用土は、最初からこのバランスがプロの手で取られているので便利、というわけですね。
クリスマスローズが好む土の配合

「じゃあ、具体的にどう配合すれば?」となりますよね。難しく考える必要はなくて、基本は「①基本用土(土の骨格)」+「②改良用土(排水性や保水性を調整)」+「③有機質(栄養とふかフカ感)」の組み合わせです。
一番シンプルで、私が試した中でも失敗が少ないかなと思うのは、以下の配合比率(あくまで体積の目安)です。
基本の配合例(標準型)
赤玉土(小粒~中粒) 4 : 腐葉土 3 : 軽石(小粒) 3
これだけでも基本の土はできますが、さらにクリスマスローズの好みに合わせるために、以下の資材を加えるのを強くおすすめします!
- pH調整に: 苦土石灰や有機石灰を土10リットルあたり10~20g(小さじ2~4杯程度)
- 根腐れ防止に: ゼオライトやもみ殻くん炭を、全体の5%~10%程度(ひとつかみ程度)
これで、市販の専用土にも負けない、理想的な土にかなり近づくと思いますよ!
もちろん、これはあくまで基本形。育てる環境によって、この比率を変えていくのが上級者への第一歩です。
▼保水重視型(テラコッタ鉢・乾燥地域・水やりが苦手な方向け)
例えば、乾きやすい素焼きのテラコッタ鉢を使う場合や、ベランダが乾燥しやすい場所にある場合、ついつい水やりを忘れがちな方(私です…)は、保水性を高めたいですよね。
その場合は、赤玉土 5 : 腐葉土 4 : 軽石 1 のように、軽石の割合を減らし、保水力のある赤玉土や腐葉土の割合を増やします。あるいは、保水性を高める「バーミキュライト」を全体の1割程度、追加で混ぜ込むのも良い方法です。
▼排水重視型(プラスチック鉢・多湿地域・根腐れ経験者向け)
逆に、水持ちの良いプラスチック鉢やスリット鉢を使う場合、梅雨時期にジメジメしやすい地域の方、過去に根腐れで悲しい思いをしたことがある方(これも私です…)は、排水性を強化しましょう。
硬質赤玉土 4 : 腐葉土 2 : 軽石(または日向土) 4 のように、腐葉土を減らして、軽石や日向土の割合を増やします。とにかく「水がサッと抜ける」ことを最優先に考えた配合ですね。ここにもみ殻くん炭を1割ほど加えると、排水性を損なわずにpH調整もできて一石二鳥です。
土が酸性になるのを防ぐには

クリスマスローズ栽培で、排水性と同じくらい(もしかしたらそれ以上に)大切なのが、先ほどから何度も出ているpH(ペーハー)管理です。
日本の園芸でよく使う「鹿沼土」や「ピートモス」は、それ自体がpH 4.0~5.0程度の強い酸性を示します。これらをクリスマスローズの土に多く使いすぎると、pH6.5以上を好むクリスマスローズにとっては、とても居心地が悪い環境になってしまいます。
「じゃあ、鹿沼土やピートモスは使えないの?」というと、そんなことはありません。酸性なら、アルカリ性の資材で「中和」してあげれば良いんです。
pHを調整してくれる(アルカリ性の)資材
- 苦土石灰(くどせっかい): 酸性を中和する代表選手。即効性があり、植物に必要なマグネシウム(苦土)も補給できます。ただし、入れすぎると土がカチカチになったり、急激にアルカリ性に傾きすぎたりするので、量はきっちり守りましょう。
- 有機石灰(貝殻石灰など): カキの殻などを原料にした石灰。効き目がゆっくりで穏やかなので、土壌環境を急変させにくく、初心者の方でも使いやすいのがメリットです。
- もみ殻くん炭: もみ殻を蒸し焼きにしたもので、これもアルカリ性です。酸性を中和する助けになるだけでなく、無数の小さな穴(多孔質)が有用な微生物の住処になったり、通気性・排水性を改善したりと、土にとって良いことだらけの優れものです。
代用土を自分で作る場合は、これらのアルカリ性資材のどれかを適量混ぜ込むことが「必須」と覚えておくと良いかもです。
ただし、本当に入れすぎは禁物。
土10リットル(スーパーの袋 中サイズくらい)に対して、苦土石灰なら大さじ1~2杯程度が目安です。心配な方は、効き目が穏やかな有機石灰やくん炭を選ぶと安心ですね。
「pH未調整」のピートモスに注意!
「観葉植物の土」や「草花用の土」の主原料としてよく使われるピートモスには、「pH調整済み」と「未調整」があります。
未調整のものは強酸性なので、クリスマスローズに使う場合は必ず上記の石灰資材などで中和する作業が必要です。パッケージの裏面をよく確認してみてくださいね。
100均の土で代用できるか

「100均の土で代用できる?」これ、すごく気になりますよね!ダイソーやセリアなどでも、園芸用土が小袋で売られていますし、手軽に手に入ると嬉しいです。
結論から言うと、「そのまま使うのは非常に難しいけど、材料として工夫すれば使える」というのが私の考えです。
100均で売られている「観葉植物の土」や「培養土」といったブレンド済みの土は、中身がココピート(ヤシガラ)やピートモス主体のものが多く、クリスマスローズにとっては保水性が高すぎる(=排水性が悪すぎる)場合がほとんどです。
冬場は良くても、夏場に内部が蒸れて根腐れするリスクがかなり高いかもしれません…。
でも、100均のお店をよーく見てみると、「赤玉土」「腐葉土」「軽石(鉢底石として売られているもの)」なども個別に小袋で売られていますよね。
もし100均の資材で安く済ませたいなら、「培養土」を買うのではなく、「赤玉土」「軽石(鉢底石を小粒に砕くか、小粒のものを選ぶ)」「腐葉土」を個別に買って、自分で「基本の配合(4:3:3)」でブレンドするのが、一番確実で安全な「裏ワザ」かなと思います!
これなら土の粒もしっかりしていて、排水性も確保できます。石灰(園芸コーナーにあるかも)も忘れずに少し混ぜてくださいね。
観葉植物用の土を代用するリスク

100均の土とも共通しますが、ホームセンターなどで売られている一般的な「観葉植物の土」や「花と野菜の培養土」を、そのままクリスマスローズに代用することには、いくつかのリスクがあります。
一番のリスクは、やはり「排水性・通気性の不足」です。
これらの土の多くは、ペチュニアのような一年草や、熱帯雨林原産の観葉植物(モンステラなど)向けに、保水性を高めるピートモスやココピートが多く配合されています。
これらの植物は比較的水分を好みますが、クリスマスローズの太い根は、常に新鮮な空気を求めているので、こうした土では息苦しくなってしまうんですね。
もし、どうしても手元にある観葉植物の土を使いたい場合は、それは「土」ではなく「有機質・保水材」だと割り切って、それをベース(全体の5~6割くらい)にして、残りの4~5割に「赤玉土(小粒)」や「軽石(小粒)」をぜいたくに混ぜ込む「改良」が絶対に必要です。
土の粒々感がしっかり感じられるくらいまで、ゴロゴロした資材を足してあげるイメージですね。そのまま使うのだけは、大切な株のためにも避けたほうが無難かなと思います。
クリスマスローズ土の代用と実践テク

ここまでは、クリスマスローズが好む土の「基本の考え方」についてお話ししてきました。ここからは、もう少し具体的・実践的なテクニックをご紹介します。
ホームセンターで売られている土を上手に活用する方法や、ちょっとマニアック?な資材についても触れてみますね。「知っている」から「できる」へのステップアップです!
カインズの土を改良する方法

カインズやコーナン、コメリなどのホームセンターで売られている、大袋の「花と野菜の培養土」「草花用培養土」。安くて魅力的ですが、これも「観葉植物の土」と同じ考え方が必要です。
そのままクリスマスローズに使うには、やはり保水性が高すぎ、粒が細かすぎる場合が多いです。なので、これを「増量・改良ベース」として考えましょう。
ホームセンターの培養土 改良レシピ
市販の草花用培養土 6 : 赤玉土(小粒) 2 : 軽石(または日向土) 2
このくらいの割合で、排水性と通気性を確保する「粒状の土」をしっかり混ぜ込んであげてください。元の培養土の「保水性・保肥性」という良い部分を活かしつつ、クリスマスローズが好む「排水性」という弱点を補ってあげるイメージです。
さらに、もみ殻くん炭やゼオライトを全体の5%ほど「保険」として加えておくと、根腐れ防止効果も高まって、より良い代用土になると思いますよ。
コメリで揃う代用土の材料

コメリに限らず、多くのホームセンターの園芸コーナーは、まさに「土のビュッフェ」状態!代用土の材料となる「単用土(たんようど)」が充実していますよね。私がクリスマスローズの土を自作する時によく使う、基本の資材(スタメン)を紹介します!
▼私のスタメン資材(単用土)
- 硬質赤玉土(小粒・中粒): 土の骨格となるメインの土。クリスマスローズは植え替えを頻繁にしない(2~3年に一度)ので、水やりで崩れにくい「硬質」や「焼成」タイプ(袋に二本線が入っているものなど)を選ぶのが、長持ちさせるコツです。
- 軽石(または日向土、蝦夷砂): 排水性と通気性の要!ケチらずにしっかり入れます。日向土(宮崎県産)は軽石より少し硬く、蝦夷砂(北海道産)はさらに硬く高品質ですが、まずは手に入りやすい小粒の軽石で十分です。
- 完熟腐葉土(または馬糞堆肥): 土をふかふかにし、微生物の活動を助け、保水性・保肥性を高めます。安価なものには未熟な(発酵しきっていない)ものがあり、土の中で再発酵してガスを発生させ、根を傷めることがあるので、「完熟」と明記された、黒っぽくサラサラした良い香りのものを選びます。馬糞堆肥は繊維質が多く、より通気性を高めてくれるので、手に入るならおすすめです。
- もみ殻くん炭: pH調整、通気性アップ、根腐れ防止の万能選手。国産(米どころ)のものが品質が良いかも、なんて思ったりします。
- 苦土石灰(または有機石灰): 必須のpH調整剤。赤玉土も腐葉土も酸性寄りなので、これで中性に近づけます。
- ゼオライト(またはミリオンA): 「根腐れ防止剤」として売られていることが多いです。「水質浄化」の機能があり、根から出る老廃物を吸着したり、肥料分を一時的に蓄えてくれたりする、お守りのような存在です。
これらが揃っていれば、さっき紹介した「基本の配合」が簡単に作れます。大袋で買うと最初はちょっとお高いですが、割高な専用土を毎回買うより、結果的にコストパフォーマンスも良くなることが多いですよ。
主要な代用土資材の役割まとめ
| 資材名 | 主な役割 | pH | sakura的メモ |
|---|---|---|---|
| 赤玉土(硬質) | 基本用土、保水性、保肥性 | 弱酸性 | 土の骨格。必ず「硬質」を選ぶ! |
| 軽石・日向土 | 排水性、通気性 | 中性 | 必須のゴロゴロ資材。ケチらないこと。 |
| 腐葉土(完熟) | 保水性、保肥性、団粒化 | 酸性~中性 | 「完熟」表記が大事。土をフカフカに。 |
| 鹿沼土 | 保水性、排水性 | 強酸性 | 保水性は良いが酸性が強い。使うなら少量&石灰必須。 |
| ピートモス | 保水性、軽量化 | 強酸性 | pH未調整品は絶対中和が必要。乾くと水を弾く。 |
| くん炭 | pH調整、通気性、根腐れ防止 | アルカリ性 | 万能選手。多めに入れても害は少ない。 |
| 苦土石灰 | pH調整(酸→中) | アルカリ性 | 即効性あり。入れすぎ絶対ダメ! |
| ゼオライト | 根腐れ防止、保肥性 | 中性 | お守り。土壌浄化のイメージ。 |
ベラボンは代用に使える?

最近、園芸店でよく見かける「ベラボン」(ヤシガラのチップ)。軽くて通気性・排水性に優れているので、ハンギングバスケットやランの栽培にもよく使われますね。
クリスマスローズの土の代用として「配合材の一部としてなら使える」というのが私の感想です。
腐葉土のように土をふかふかにする効果や、軽石のように排水性を高める効果が期待できます。何より「軽い」ので、鉢を移動させることが多い場合には大きなメリットになります。また、腐葉土と違ってゆっくりとしか分解されないので、土の物理性が長持ちするのも良い点ですね。
ただ、ベラボン自体にはほとんど肥料分がなく、保肥力も低めです。また、製品によってはアク抜きが不十分で、塩分を含んでいたり、酸性に傾いていたりすることもあるようです(園芸用のものは大抵処理済みですが)。
もし使う場合は、腐葉土や軽石の代わりとして、全体の1~2割程度にとどめ、赤玉土などの保水性・保肥力がある土としっかり組み合わせ、念のため石灰でのpH調整も忘れないようにするのが良さそうです。
古い土の再生と再利用のコツ

植え替えで出た古い土、どうしてますか?ベランダ栽培だと捨てるのも一苦労だし、できれば再利用したいですよね。でも、ちょっと待ってください!
クリスマスローズは「連作障害(同じ科の植物を続けて植えると生育が悪くなること)」が出やすい植物だと言われています。
クリスマスローズは「キンポウゲ科」ですが、同じ土で同じ科の植物を育て続けると、土の中の特定の栄養素だけが極端に減ったり、その植物を好む病原菌や害虫の密度が高まったりするんです。
古い土の再利用リスク(重要!)
古い土には、目に見えない土壌病原菌(立枯病菌など)や害虫の卵(ネコブセンチュウなど)が潜んでいる可能性があります。また、長期間の使用で土の粒が崩れて「微塵(みじん)」という粉状になってしまい、排水性が極端に悪化していることが多いです。
特に「以前クリスマスローズを植えていた土」を、消毒や改良なしに「再びクリスマスローズに使う」のは非常にリスクが高いので、基本的には避けるべきです。
もし、他の植物(キンポウゲ科以外)で使った土をクリスマスローズに再利用するなら、しっかりとした「再生処理」が必要です。
- 物理的な選別: まず、ふるいにかけて、古い根やゴミ、虫などを取り除きます。次に、目の細かいふるいで「微塵」を徹底的にふるい落とします。これが一番大事な作業かもしれません。
- 殺菌・消毒: 選別した土を黒いビニール袋に入れ、水を加えて土全体を湿らせます(握ると固まるくらい)。袋の口をしっかり縛り、夏場の直射日光がガンガン当たるコンクリートの上などに数週間放置します(太陽熱消毒)。これで多くの病原菌や害虫の卵を死滅させることができます。
- 化学性と物理性の回復: 消毒した土は、栄養分が抜けきって「痩せた」状態です。これに、新しい腐葉土(全体の3割)、もみ殻くん炭(1割)、そして必須の「石灰」を加えてpHを調整します。さらに、マグァンプKのような緩効性肥料も元肥として混ぜ込みます。
この作業は正直、かなり手間がかかります。市販の「古い土のリサイクル材」を使うと、3の作業が少し楽になりますよ。ただし、あくまで自己責任の範囲で、株分けした大切な株や、新しく買った苗には、やっぱり新しい土を使ってあげるのが一番安全かな、とは思います。
クリスマスローズ土の代用総まとめ
ここまで、クリスマスローズの土を代用する方法について、色々と見てきました。なんだか難しく感じさせてしまったかもしれませんが、そんなことはありません!
高価な専用土は、確かに便利で安心です。でも、「①排水性・通気性」「②適度な保水性」「③pH(中性~弱アルカリ性)」という3つのポイントさえしっかり押さえれば、100均の材料を組み合わせたり、ホームセンターの安い培養土を改良したりして、クリスマスローズが元気に育つ土を自分で作ることは十分可能なんです。
代用のポイントおさらい
- 赤玉土(できれば硬質)や軽石などの「粒状の土」をしっかり混ぜて、水と空気の通り道を確保する。
- 鹿沼土やピートモス、腐葉土を使う時は、必ず石灰やくん炭で「酸性」を中和する。
- 安価な培養土や観葉植物の土は、そのまま使わず「改良ベース」として考え、粒状の土を大量に追加する。
自分で土をブレンドするのは、最初はちょっと手間がかかるかもしれません。でも、自分の家の環境(日当たり、風通し、水やりのクセ)に合わせて、「Aさんは乾燥しがちだから、赤玉土を多めにしよう」「Bさんは根腐れが怖いから、軽石をたっぷり入れよう」と、自分好みに配合を調整していくのは、園芸の醍醐味の一つだと私は思います。
この記事が、皆さんのクリスマスローズ栽培のヒントになって、「代用土でもこんなに綺麗に咲いたよ!」という報告が聞けるようになれば、とっても嬉しいです!
この記事で紹介した土の配合や肥料の量は、あくまで一般的な目安です。お住まいの地域の気候や、お使いになる鉢の種類(素焼き、プラ鉢、スリット鉢など)、水やりの頻度によっても最適なバランスは必ず変わってきます。
まずは基本の配合で試してみて、水やりの時の乾き具合や、植物の葉色・生育の様子をよーく観察しながら、「うちの子には、もう少し水持ちが良くてもいいかも?」と、少しずつ調整してみてくださいね。
その試行錯誤こそが、園芸のスキルアップに繋がるはずです。どうしても判断に迷う場合は、お近くの園芸店のスタッフさんや、クリスマスローズを長く育てているベテランさんにご相談ください。
